春らしい穏やかで暖かな天候が続いています。
当地方にも桜の開花宣言が出されたそうですが、境内の桜はまだ開花に至りません。
写真の通り、まだつぼみの状態です。
しかしよく見るとつぼみも随分大きくピンク色になってきました。
この週末には開花するように思います(桃)
本年2月19日は二十四節気(にじゅうしせっき 二十四気ともいう ※)の雨水にあたります。
旧暦正月寅の月の中気で、この頃になると寒さが少しずつ和らぎ、厳しい冬の間降っていた雪も雨に変わり、川や池に張っていた氷も融けて水になっていきます。また草木の発芽が促され、萌芽の兆しが見えてきます。
今朝も積雪が見られ、雪解け春の兆しはまだ目に感じられるには時間がかかりそうですが、日は次第に長くなり、時折日差しが差し込むと雪解けの水の音が心地よく感じられます。寒く辛い時期の後に暖かく心地よい季節がやってくる、人の人生にも喩えられるような季節の移り変わりは日本人ならではの感性のような気がします。(桃)
※二十四節気・・・陰暦では日付が太陽の位置とは無関係であったため、春夏秋冬の循環による暖・暑・涼・寒の往来のスレを生じることとなりました。これを補うために日付とは別に季節区分法が必要となり、一期を十五日に、一年を二十四期に分けました。つまり太陽の黄道上の位置、黄経三百六十度(周点三百六十度のこと)を二十四等分した位置にそれぞれの節気を配置して、一年の気候の推移を知るようにしたものです。(平成24年神宮宝暦 神宮館より)
降雪もひと段落、時折晴れ間も覗く良いお天気の一日でした。
今日 神社の近くの新町小学校の3年生が神社に来てくれました。
毎年3年生が一年を掛けて神社の様々な歴史を調べることが恒例になっています。
今年も流鏑馬や王神祭、稚児舞や御神木の大ケヤキなど班分けをして、一生懸命学習していました。
インフルエンザの流行のため、全員マスク着用でしたが、稚児舞の拍子の笛や太鼓の音色に目を輝かせ、また流鏑馬の弓矢や幌、神楽面、稚児舞の衣装を 着装し興味を持って学習してくれました。
その後班ごとに分かれ、長岡市立博物館の広井先生や、地元の水島先生、神社職員に活発な質問応答をしていました。
地域の歴史や文化を伝えてくれる場所がなくなり、この子どもたちの親にあたる年代もきっとあまりわからないことと思います。世代から世代へと引き継ぐ仕組みは、実は既に崩壊しているのかもしれません。こういった文化に触れず育った子どもたちには何故か新鮮に目に映るのでしょうか、とても楽しそうでした。もっと地域のことを知って、地域が好きになり、地域に誇りを持てるように、地域に尽力できる人達に成長してほしいと願います。寒い中お疲れ様でした。(桃)