‘社務日誌’ カテゴリーのアーカイブ

雨水

2012年2月20日 月曜日

本年2月19日は二十四節気(にじゅうしせっき 二十四気ともいう ※)の雨水にあたります。

旧暦正月寅の月の中気で、この頃になると寒さが少しずつ和らぎ、厳しい冬の間降っていた雪も雨に変わり、川や池に張っていた氷も融けて水になっていきます。また草木の発芽が促され、萌芽の兆しが見えてきます。

雪景色

今朝も積雪が見られ、雪解け春の兆しはまだ目に感じられるには時間がかかりそうですが、日は次第に長くなり、時折日差しが差し込むと雪解けの水の音が心地よく感じられます。寒く辛い時期の後に暖かく心地よい季節がやってくる、人の人生にも喩えられるような季節の移り変わりは日本人ならではの感性のような気がします。(桃)

 

※二十四節気・・・陰暦では日付が太陽の位置とは無関係であったため、春夏秋冬の循環による暖・暑・涼・寒の往来のスレを生じることとなりました。これを補うために日付とは別に季節区分法が必要となり、一期を十五日に、一年を二十四期に分けました。つまり太陽の黄道上の位置、黄経三百六十度(周点三百六十度のこと)を二十四等分した位置にそれぞれの節気を配置して、一年の気候の推移を知るようにしたものです。(平成24年神宮宝暦 神宮館より)

小学生の訪問

2012年2月16日 木曜日

降雪もひと段落、時折晴れ間も覗く良いお天気の一日でした。

今日 神社の近くの新町小学校の3年生が神社に来てくれました。

毎年3年生が一年を掛けて神社の様々な歴史を調べることが恒例になっています。

今年も流鏑馬や王神祭、稚児舞や御神木の大ケヤキなど班分けをして、一生懸命学習していました。

インフルエンザの流行のため、全員マスク着用でしたが、稚児舞の拍子の笛や太鼓の音色に目を輝かせ、また流鏑馬の弓矢や幌、神楽面、稚児舞の衣装を 着装し興味を持って学習してくれました。

その後班ごとに分かれ、長岡市立博物館の広井先生や、地元の水島先生、神社職員に活発な質問応答をしていました。

 

地域の歴史や文化を伝えてくれる場所がなくなり、この子どもたちの親にあたる年代もきっとあまりわからないことと思います。世代から世代へと引き継ぐ仕組みは、実は既に崩壊しているのかもしれません。こういった文化に触れず育った子どもたちには何故か新鮮に目に映るのでしょうか、とても楽しそうでした。もっと地域のことを知って、地域が好きになり、地域に誇りを持てるように、地域に尽力できる人達に成長してほしいと願います。寒い中お疲れ様でした。(桃)

初午

2012年2月6日 月曜日

今年の2月3日は初午でした。

『初午』とは稲荷神社の縁日で、稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社に御祭神が降臨されたのが 、和銅4年(711年)の2月の初午(2月最初の午の日)であったため、以来2月の初午の日に稲荷社では祭礼を行っています。

この日は兼務社 の稲荷社を四社駆けまわる一日です。

写真は長岡市中島の神明神社の境内社の稲荷神社です。

このあたりでは初午の日に写真の様な五色の紙札に子どもの名前を書いて心身健全成長を祈願する習わしがあります。この頃は感染症も広がりやすい時期ですので旗を奉納されたお子さんたちも病気に負けることなく健やかに育ってほしいと思います。

今年は当地方も大変な豪雪となり、2月3日も大変厳しい寒さでした。

翌2月4日は立春となり、暦の上では春になります。(太陰暦では立春が一年の区切りでこの日から新年となります)雪深い中にも次第に春の足音が近づいてきます。日は少しずつ長くなり、晴れ間が覗くと雪解けも進むようになります。雪下ろしなど豪雪地の冬は大変辛いものがありますが、その分だけ春の到来は嬉しく有り難いものです。季節の移り変わりに神様の力、恵だと感じるようになりました(桃)

 

 

皇室献上粟のご奉納

2011年11月30日 水曜日

6月に百笑会様のご依頼で御田植祭をご奉仕致しました。

百笑会様では御皇室に粟を献上されることになりまして、この度その粟が無事収穫を迎え、皇居に粟を献上され、宮中で行われた新嘗祭にお供えされたとのことです。先日百笑会様よりその粟と米のご奉納がありました。

 

 

自給率の低下が懸念され、放射能汚染の不安が付きまとう食糧事情の困難な中で、生産者の苦労や取組みに感謝する気持ちを持ち続けたいと思います。

百笑会様では、写真の皇室献上粟セット(献上粟と新潟産コシヒカリ)を限定200セット(1,800円)で販売されているとのことです。同じ粟を皇室でも召し上がられていると思いながら、また生産者の心意気を感じながら召し上がれば、いつもより更にきっとおいしく感じられると思いますよ。 (桃)


新嘗祭

2011年11月23日 水曜日

今日11月23日は「勤労感謝の日」として国民の祝日に定めされております。

勤労感謝の日とはそもそも新嘗祭(にいなめさい)がその由来です。

日本人にとって五穀(米・稗・粟・麦・豆 諸説あり)の収穫は、古来より非常に大切なものでした。11月23日に天皇陛下が新穀を天神地祇にお供えをし神事を行い、その年の収穫に感謝する宮中祭祀のひとつで、日本中の神社でも祭事が執り行われています。

特に稲は単なる食べ物ではなく、日本人の主食としてまた文化の源流として深く根付いたものであり、租税の主幹として一年を養う大切な蓄えとなることから、大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の御代に始められたと伝えられています。

新嘗祭に合わせて、新穀を奉納いただきご神前にお供えいたしました。

我が国の食物自給率は、生産額ベースで69%、カロリーベースで39%(平成22年度農林水産省)と大変低く、今社会問題となっているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の是非を含め、生産や輸入から消費に至るまでの食糧の料・値段・安全性の確保など大変不安を感じる問題です。また東日本大震災後の福島第一原発事故による放射能汚染の問題はどなたにとっても重要な関心事だと思います。

神社の人間にとって専門分野ではありませんが、食料の確保は天候や社会状況に大きく左右され、毎年2月の祈年祭(きねんさい としごいのまつり)で豊作を祈り、11月の新嘗祭では収穫を神様に感謝する生活が長い間の日本人の姿であり、神の恵みに深く感謝する姿勢は今の世の中にも重要な教になると思うのですが、いかがでしょうか。(桃)