気がつけば今年もあと数日。あっという間に一年が過ぎようとしています。このところまだ降雪がなく新年を迎える実感に欠けますが、神社では年始を迎える準備が進んでいます。
先日拝殿本殿他神社施設の注連縄(しめなわ)の取り換えを行いました。
拝殿の注連縄です。先日ブログで紹介した注連縄です。
平成29年の干支は酉です。毎年恒例の十二支の大絵馬も準備が整いました。
大勢の皆様の参詣をお待ちしています。(桃)
一日一日と寒さを増して冬の足音が近づいてきます。人間寒さには特に敏感ですよね。
先日の立冬(11月8日)を区切りに、社頭で次のような試みを始めました。
七十二候(しちじゅうにこう)・・・古代中国で考案された季節を表す考え方のひとつ。春夏秋冬をそれぞれ6つに分けたものを二十四節気(にじゅうしせっき)というが、七十二候は二十四節気をさらにそれぞれ初候・次候・末候の3つに分けて七十二とする。
二十四節気は割と生活の中になじんでいますよね。(春は立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨 夏は立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑 秋は立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・ 冬は立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒)暦の中だけに限らずニュースや季節の挨拶などで耳にする機会も多いかと思います。七十二候ではさらに3つに分けておおよそ五日ごとの細かい季節の移り変わりを、境内の自然や日常の生活の中で参拝される皆様に感じていただきたいと考えております。
写真のように五日ごとの季節の様子を社殿前でプリント配布しております。季節の句、旬の食べ物、旬の楽しみなど記載しております。
明日11月23日からの小雪の初候(朔風払葉 さくかぜ このはを はらう)と11月28日からの小雪の次候(虹蔵不見 にじ かくれて みえず)を配布します。参拝がてら手に取っていただければと存じます。(桃)
最近は当社でも初宮参りをされる方が大変多くなってきております。
少子化を反映してか、生まれたお子様を大切に無事成長される期待を込めて、あるいは災いに巻き込まれることなく順調に育ってほしいという親心の表れかもしれませんね。
この初宮参りは生後百日を目途に(地域によっては生後1か月くらいで行う場合もあります)初宮参りを行います。初宮参りは生後初めて参拝をしてその神社の氏子として神様に見守られ認めていただき将来にわたるご加護をお祈りする儀式です。
そしてこの初宮参りには、お祓い終了後『お食い初め』を行うのが慣わしとなっております。
お食い初めとは赤ちゃんの祝い事の一つで、「初めて母乳以外の食べ物」を準備して食べさせる真似をします。赤ちゃんの健やかな成長と「一生食べ物に困らないように」と願う伝統的な儀式で、ご家族ご親族に子どもの成長とそれによる食事の変化を認識させる意味もあります。
そしてこのお食い初めの儀式の中には『歯固めの石』を用いて『歯固めの儀式』を行います。具体的には、歯固め石にお箸(もしくはスプーン、フォークなど)を当て、そのお箸をお子様の歯茎に当てます。
当社では初宮参りをされた方々には、お札お守りの他にお食い初め用のスプーン、フォーク、葉固めの石などを授与品としてお渡ししております。
ところで先日よく参拝をされる崇敬者の方から水晶を多く奉納いただきました。今後は歯固めの石としてこの水晶をお渡ししていきたいと存じます。初宮参りをされる方にはこのお食い初めを行って家族間の絆を深めていただければと思います。(桃)