稲作(お米)と神道の関係①

調べたところによると、稲作の起源は紀元前約三五〇〇年前までにさかのぼるそうですicon_eek.gif

紀元前三五〇〇年前と言うと縄文時代後期位でしょうか。私が義務教育の時は弥生時代中期頃に稲作が始まったという話だったのですが、いつの間にやら変わっていたようです。

さて、縄文時代にまでさかのぼる稲作は神道と深い関わりがあります。

神道では毎年十一月二十三日(古くは十一月の第二の卯の日)を新嘗祭(にいなめさい)として宮中および各地の神社で収穫感謝のお祭りを執行してきました。

この新嘗とは「新饗」の意味で漢字で分けると「新/饗」となり意味は「新しいモノで/もてなす(御馳走する)」と言う事になります。

春のはじめに祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)を行い五穀の豊穣を祈るのに対し、収穫の秋に実った新穀を神前に供えて、神さまの恵みに感謝するのが新嘗祭で起源は古く、『古事記』に天照大御神が祭りを行った事が記されています。

その年に初めて収穫されたお米の事を初穂といいますが、もともと最初に収穫された稲穂を感謝を込めて神さまにお供えする事を意味していました。現在ご祈願を受けた際にのし袋に「初穂料」と記すのはこれの名残です。

古来の人は種をまき植物が育つ様子を神さまの力と考えていました。現在では科学が進み「何々が作用して何々が・・・」と解明されていますが、偉大な自然の力に感謝する気持ちを忘れずにいきたいですよね(大)

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