お稲荷さまについて

全国の神社の中で最も多いと言われている神社をご存知でしょうか?

その神社は生命の活性化を表し災厄を防ぐと言われている赤色の鳥居が目立ち、狛犬ならぬ狛狐が参拝者を見守ってくれています

油揚げを煮てご飯を詰め込んだお寿司もこの神社の名前がついています・・・と記した所で題名に答えが書いてある事に気が付きました

稲荷神社、と言う神社が全国で一番多いと言われております。氏神としての神社はもとより、家の守り神や会社の守り神としての数を含めれば、とても多くの御分霊が総本社である京都の伏見稲荷大社から勧請されているのではないでしょうか

江戸時代の流行り言葉に『火事・喧嘩・伊勢屋・稲荷に犬の糞』とありますが、これは当時江戸の街中で多かったものを羅列しているそうです。江戸と言えば火事に喧嘩に、伊勢屋と名乗る商家にお稲荷さまを祀った場所に犬の落とし物が沢山あった、と言った所でしょうか

『宇迦乃御魂大神(うかのみたまのおおかみ)』を主祭神とし、『佐田彦大神・大宮能売大神・田中大神・四大神』を共に配祀し五柱の神を祀っていますが、これは『稲荷大神』の広大な御神徳を神名化したものだとされています ※神さまの名前(御神名)は、その地域やその時代によって変化する事があります。挙げた御神名は一例ですのでどうか御留意下さい

 

元々は農業の神さまとして信仰されて来ましたが、物事を生み出す生成発展の信仰から商売繁盛の神さまとして信仰されています

稲荷神社のお祭は「初午祭」が有名です。伏見稲荷大社の神さまが三ヶ峯に降り立ったのが和銅四年(711)の旧暦二月の初めての午の日であった事に由来し連綿と祭祀が行われています

様々な祭祀があり、この辺りでは五色の紙札に子どもの名前を書いて心身健全成長を祈願する習わしがありますし、ハロウィン的な要素を含んだ神事が執り行われる所もあります

旧長岡市内では稲荷と名付けられているお社は約12社ありますが、ご家庭や会社の敷地内にあるお社を含めるともっと多いかもしれません

 

余談ですが、狐と言えば油揚げ! と思ってる方も多いと思います(私だけでしょうか?)

狐=油揚げと言うのは、仏教が日本に取り入れられてから出来上がったモノです

インドのダーキニーと言う神さまはジャッカルを眷族としますが、この神さまが稲荷神に習合される様になると稲荷神は狐を眷族とする事になります

ダーキニーを信奉する人たちは当時貴重な栄養源である鼠のフライをお供えしますが、日本の仏教は戒律が厳しく殺生を禁じる宗派が多いので、とても頭を悩ませました

そこで豆腐の油揚げを代わりに・・・と言うのが、狐=油揚げの由来となったそうです(大)

 

 

 

 

 

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