王神祭

11月5日午前10時より王神祭(新潟県無形文化財)が斎行されました。

11月に入り非常に寒くなっていたのですが、この日は秋晴れの穏やかな天気の一日でした。

まず祓詞奏上の後に雛形行事が行われます。神社でお祓いなど受けるときに大麻(おおぬさ)という紙の切り物でシャッシャッと祓われると思いますが、この雛形はその原型ではないかと思われます。御花米といって米をまず撒きその後一対の雛形で神饌や参列者を祓います。

年魚行事
続いて年魚行事が行われます。古来より鮭は越後人の動物性蛋白質の源で、越後の特産品として朝廷に献上されていました。今でも越後の年取りの魚は鮭で昔より馴染み深い魚です。この年漁行事では菜ばしと包丁で鮭を鳥居の形に捌きます。

示鏡

続いて祝詞が奏上されます。その後、撤神食が行われました。これは神饌として奉った餅と鮭をお下げし神社役員がその場で食する儀式です。直会などもそうですが、神道では神人共食といって祭りの中で神前で神とともに同じ食物を食べたり、もしくは、祭の後の直会の席で、下してきた神饌を氏子がともに食べることによって神の力を得る、神と人とが一体となることが大切な祭りの要素として育まれてきました。

次に末広舞が奉納され、最後に示鏡が行われました。王神祭は神様の結婚式といわれる一説もあり、この鏡を使って顔合わせを行ったり、三献の儀が最中に行われるなど確かにそう思うところもあります。

終了後直会が行われました。毎年の通りお雑煮が振舞われ今年も残りあと2ヶ月に迫ったなぁと感じるのでした。

コメントをどうぞ