鞴祭

旧暦の11月8日は鞴(ふいご)祭り、または踏輔(たたら)祭りといって、昔金属の加工や製鉄には鞴(ふいご)という火を起こすための道具が欠かせませんでしたが、鍛冶屋、刀工、鋳物師といった人たちは仕事を休んで稲荷社や製鉄を祀る神社に詣でる鞴祭りを行いました。

稲荷社は鋳成(いなり)の別名ともいわれ、当金峯神社も鉱山製鉄守護の神である金山彦命(かなやまひこのみこと)をお祀りしています。

現代では随分と廃れた感もありますが、今日市内で鞴祭りの奉仕を行ってまいりました。

高度の炎を使う危険の中、事故災害なく日々の業務が行えるよう祈願致しました。神事を行うだけでなく安全管理の確認も兼ねて行う日とされているようで、日常の繰り返しの中ではどうしても人の心の中に慢心や慣れといったスキが生まれます。気持ちを引き締めるために大変重要な一日であると思います。(桃)

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