七五三について

9月に入りました。9月は「長月」ともいいますが、これは諸説ありますが「夜長月」の略といわれています。秋に入り涼しくなるとともに夜が長くなり月が美しく見えるからでしょう。

時期がまだ早いですが、10月11月が七五三の季節ですので、今日は七五三について説明したいと思います。

七五三3min

七五三とは三歳・五歳・七歳と成長の節目に神社に参拝して無事成長した事を感謝し、これからの将来の幸福と長寿を祈願する子どもの人生儀礼の代表に挙げられる神事です。

医療が十分に発達していない時代、子どもの死亡率はとても高く子どもの成長や健康を願うためにお七夜や初宮詣と言った風習が生まれ、七五三もそういった風習の一つで公家や武家の年中行事が発祥となっています。

平安時代から「髪置」(3歳)、「袴着」(5歳)、「帯解」(7歳)の儀式はありましたが、時代によって男女の別も異なり年齢も決まっていませんでした。現在の三歳、五歳、七歳を祝う原型は江戸時代、徳川幕府五代将軍徳川綱吉が病弱である長男徳松の健康の為に天和元年(一六八一年)旧暦の十一月十五日に袴着の儀式を行った事によるとされています。

何故この日に行われたかと言うと旧暦の十五日は陰陽道の二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日=悪い事が起きない全てにおいて吉日となる日)とされ、また旧暦の十一月は収穫を終えて神さまに感謝をする月でもあり、その月の満月の日である十五日を氏神さまへの収穫の感謝と並んで子どもの成長にも感謝する為にこの日に執り行われたのです。

明治以降、新暦になってからは十一月十五日に決まって執り行われるようになりましたが、現在では十一月十五日にこだわらず、直近の土日祝日執り行ったり、寒冷地では一ヶ月早めて執り行ないます。

三つ子の魂百までも、と言う言葉があるように、幼い頃に出会った全ての事柄は子どもの成長に繋がります。大好きな両親や祖父母に連れられて普段は見慣れない神職や神事に関わる子どもの心は豊かに育まれるだろうと思います(大)

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千歳飴2min

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